2020年10月1日木曜日

無理の構造

 「無理の構造」なる本をprime readingで読んだのでメモ。


人間は、身の回りのものを実際は非対称であるのに対称であると勘違いして生きていて、それが無理の原因になっている。

非対称性の例:

時間経過の非対称性、自分と他人の非対称性、部分と全体の非対称性、見えているものと見えていないものの非対称性。いろいろな不可逆性。

不可逆性といえば、かまいたちの漫才を思い出す(笑)

それぞれの非対称性には、一方向に作用している見えない力・アルゴリズムが存在している。

  • 知識は増えることはあっても減ることはない
  • 知っていることと知らないこと、無知→既知
  • 抽象化の不可逆性、一度抽象化すると固定される
  • 人間心理、水は低きに流れる
  • 組織は、個性的な人の集まりから個性のない集団へと変わっていく
  • 難しく抽象度が高いものから、やさしくわかりやすいものが必要とされる
  • ルールや質、増やすことより減らすことにコストがかかる。
  • 自分のことは特別だと思うが、他人のことは一般化する。
  • 自分の成功は実力で他人は運、失敗は・・・
  • 見えていない人には見えている人が見えない
  • 夢をかなえられなかった人の視点より、夢をかなえた人の視点が強い

この本の内容も抽象化なわけで、やはり視点が硬直するのだろう。こじつけ、思い込みになるのは注意、あるいは不可避(無理)か。

数学の世界では、対称なものってたくさんあるし大切だが、生活の中には非対称がありふれてるな。感情、意図、知識・経験とか、人間関係は非対称で複雑。

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