2018年4月30日月曜日

May morning

5月1日の朝、6時、そとからの聖歌の声で目を覚ましました。

いつもとは違う出来事に違和感を覚えつつ、窓からMagdalen collegeの方を眺めると、Magdalen bridge を埋め尽くす人の群、Magdalen collegeの屋上にいる人々が目に入りました。寒い中、奇特な人々だ(笑)

調べたところ、May Morning と呼ばれる、毎年行われるイベントだそうです。5月に入り、春の訪れを祝うのだとか。日本人からすると、春の訪れはすでに過ぎていますが、こちらの気候で考えると、まだまだ寒いので妥当に思われます。

昨日までの過去一週間は、曇りや雨が続いて天気も悪かったのですが、当にこの祝いに応えるかのように、今日は一面の青空です。このまま、本当に暖かくなってほしいものだ。

聖歌の合唱はすぐに終わっても、鐘の音が30分以上響き続けています。

2018年4月29日日曜日

漢字はすごい

先日、オックスフォードにいる日本人の先輩と漢字についての話を少ししました。

科目の一つで、生物系の工学の勉強をしている方で、その中に出てくる単語の分かりにくさと比べ、漢字を使って表記された時の簡潔さが、漢字の有用性を物語っているという話になりました。(笑)

例えば、いくつかの血管の名前で
artery, aorta, vein, vena cava, capillary
などは、それぞれ
動脈、大動脈、静脈、大静脈、毛細血管
という意味の英単語です。
また、白血球、赤血球は、leukocyte, erythrocyte (red blood cell)
というらしいです。

英語の方は、発音すらよくわかりません(笑)
ラテン語からきているそうで、見るからに難しい語群になっています。
他方、漢字は、漢字を知っているという前提はあれど、発音は明白で、意味も類推できる。そういう意味で、漢字は優れた体系だと感じました。

これらも含めて、外来語を日本語に翻訳していった先人達の知力に驚嘆します。
と同時に、外来語のカタカナ表記が増えている昨今の日本語は、ある意味、翻訳を放棄している我々の怠慢かもしませんね。

first week

早くも、一週目が過ぎようとしています。

少しずつ、春の休みで緩みきった試験への緊張感が戻りつつあります。本当に、勉強しないと(笑)
話を聞くと、もう過去問を解き始めている人がいるので、うかうかしているのは良くないなと気付き始めました。

最近は、寒い日が続いています。天気は大抵曇りか雨で、寒がりの私は、時にウルトラライトダウンを着るくらいの寒さでした。

一昨日、カフェで勉強していたら、折り畳み傘を忘れてしまったのですが、翌日、確認しに行ったら、お店の人がキープしておいてくれました。

2018年4月26日木曜日

寮について

住んでいる寮について、書いていなかったので、少しまとめてみます。

オックスフォードの学部の一年生は、基本的に、各カレッジの提供する寮に住むことが出来ます。二、三生以降だと、カレッジごとに異なっていますが。

私のカレッジの場合には、1年生はmain site、つまりカレッジ内にある寮に住む人がほとんどです。ランダムに部屋が割り当てられています。

私は、その寮の中でも最も背が高いKellyという建物の最上階(4階)に住んでいます。4階ですが、groud floorは食堂になっていて屋根が高いので、実質、日本でいうところの7階にあたります。なので、螺旋階段を毎日複数回6周しています(笑)
部屋からの眺めが良いのが、長所ですね。
私の部屋は、東向きなので、朝日が入って気持ちが良いです。逆側は、ちょうど街の中心部を向いているので、有名な建物(図書館など)がよく見えます。

すべての部屋は、一人部屋で、大半はトイレ、シャワー共用です。私の部屋も、シンクだけついていて、トイレ、シャワー共用です。

キッチンは、同じフロアに二つあり、それぞれ6人で共有という形です。同時に料理できるほど広くはありませんが、全員が使うわけでもないので、そこで問題が起きることはありません。
私は、昼飯はよく自炊しますが、フライパン、包丁などは、別の学生が持ってきたものを使わさせて貰っています。

2018年4月25日水曜日

知識は定義可能か

法律を勉強している友達が、哲学の授業の宿題のエッセイで出されたテーマが、
知識(knowledge)は、定義できるのか?
というものらしく、夕飯の時に、物理科の人と一緒に議論というような形になった。

IBの時にも、tok(theory of knowledge)で、知識について少し考えが、そもそもの知識の定義については考えていない。考えてみれば、よくそれで、tokなんて授業が出来たものだ(笑)

いくつか例をあげてもらったが、軽く考えたくらいだと、意味のある、筋の通った定義など思いつかないし、難しいなということはなんとなく分かってくる。

話の中でも、知識は真である必要があるという前提で、すべてのいわゆる知識といわれているものも、完全に真とは言えないから、知識は定義できないという話になった。
ただ、エッセイを書こうとしている本人からすると、知識獲得の過程で、問題が生じるから、知識は定義はできない、という構成で書きたいみたいだったけれど。

まあ、間違っていても知識は知識って思うけど、本当の意味での知識は、また違うものなのかな。

定義付けとか、知識とか、数学もそうだし、学問全体に通じる話ですよね。そういう意味では哲学も面白いなとは思いました。絶対エッセイとか書きたくないけれど。

話の終わりに、物理科の人が、カントの話とかをし始めて、教養の深さに感心した。

2018年4月24日火曜日

積分の始まり

三学期に至り、遂に積分の厳密な定義が出来るようになります。

早速、最初の授業で、step function の導入から、積分の定義付けが行われました。定義については、複数の方法があるみたいですけどね。今回出てきたのは、Riemann integralです。
一番直観的で、わかりやすいらしい。
未だ、よくわかっていませんが。

長らく、証明もないままに、積分のやり方をたくさん勉強してきた身としては、感慨深いです(笑)

2018年4月23日月曜日

First day back to lectures

漸く、大学が再開しました。
学期最初の講義がありました。

これまでと同様、9時から11時まで、1時間の講義が二つです。
最初は、統計、二つ目が群論の講義でした。

1学期に確率をやったのですが、統計はそれと近いところから始まるようです。
確率は、モデルからデータという方向であるのに対し、統計はデータからモデルになんだという話をされました。そういう意味では、当然ですね。
ちなみに、懐かしい省略形が出てきたので紹介します。

i.i.d.rv (independent, identically distributed random variables)

かなり助かります。(笑)

群論は、二学期の続き、homomorphismについてでした。

昼飯作りも再開です。記念すべき最初の料理は、卵は抜き(買い忘れ)のカルボナーラ風のパスタにしました。チーズ多めに入れてみたら、悪くない出来です(笑)

2018年4月22日日曜日

最初の週末

イギリスに来てから最初にして、学期が始まる前最後の週末が過ぎました。

土曜日には、ロンドンで行われたキャリアフォーラムに行ってきました。
日本語と英語のバイリンガル向けの就活イベントです。内定などもちょくちょく出ているようです。
ただ、私は、面接などは行わず、企業説明を聞いたり、セミナーを聞いたりしていました。

ロンドンなのに、日本人ばっかりという光景に驚いたのですが、それ以上に意外だったのが、高校の部活の先輩にばったり会ったことです。
そもそも、イギリスに留学していることすら知らなかった先輩と会い、後半はずっと喋っていました(笑)就活イベントだったし、飯など行く時間はなかったのですが、再開の約束をしました。

ありきたりだけど、留学をしてから、世間は狭いなーともよく思います。フェイスブックの共通の友達とかで、意外な人がいたりとか。
留学している人が少ないってことなのかな、とも思いますけど。

2018年4月20日金曜日

Collection 二度目

二度目のコレクション(先学期の内容に関する確認テスト)が終わりました。
午前午後に、それぞれ一枚ずつペーパーを解きました。
カレッジごとに行われているのですが、僕らのカレッジは、実際の試験も行われるExamination schoolという場所で行われます。ハイストリートを挟んで、カレッジの目の前にあります。

最初にやったのが、純粋数学の試験で、二時間半、二つ目が応用で、3時間の試験でした。
今学期の復習に向けて、気が引き締まります(笑)


といいつつ、試験のあとには、日本食レストランと、バーみたいなところに行ってきました。
下の写真の、「Taberu」というところで、かつ丼を食べました。普通に美味しかった。
東洋系っぽい店員に日本語で話しかけたら、日本人じゃなくて、何言ってんだこいつって顔されてしまった(苦笑)

2018年4月19日木曜日

北京経由でイギリスへ

 3月半ばから一か月以上のイースター休みを挟んで、遂にオックスフォードに帰って参りました。日本よりもかなり涼しくなるのかと思っていたら、今日はかなり暑いです。最高気温25度いっているよう。
 今回は、Air Chinaを使っての北京経由の便で来ました。家から、カレッジの自分の部屋まで、全体でかかった時間は、26時間です(笑)
(日本時間で朝の6時頃家を出発し、イギリス時間で夜中の12時に到着でした)
 羽田空港は、いつもよりかなり混んでいたと思います。出発の一時間半前に空港に着くようにしたのですが、搭乗手続きと、荷物検査で思いの外、時間がかかり、飛行機に乗れたのはギリギリ搭乗案内終了のところでした。
 しかし、待ちの本番は北京空港でした。国際線の乗り換えなので、簡単だと思っていたら、荷物検査を抜けるまでに二時間くらいかかりました。
 車椅子の人々がなぜか引っ切り無しに現れ、僕を抜いていき、優先列に収まったり、ヨーロッパ人らしい女性が、しれっとした顔で列を無視して前に行ったり(笑)、それに検査が、問題があると、それが解消されるまで次の人の番が来ない、という方式だったからだろうか。
 
 ただ、検査を抜けたら、大学の友達と会えて、彼と一緒に昼飯を食えたので、まあ良かったかな。
 そこからは、ある程度予定通り。ヒースローの入国審査に1時間ほど掛け、1時間半バスに乗って、オックスフォードに向かいました。
 ここで、誤算というか、見落としだったのが、カレッジの正門は12時に閉まってしまうため、部屋の鍵をもらえなくなるかもしれないということでした。
 案の定、門は閉まっていたのですが、まだ門番(porter)の方が中に残っていて、僕のために門を開けてくれて、ぎりぎり間に合いました。良かった。